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災害派遣活動報告 ~3~

この日、私は一件の相談に同席した。
30代女性。身内を亡くした悲しみで不眠や嘔吐、食欲不振が出現していた。


一緒に逃げたんです。
でも途中で車を降りちゃったんです。
足の悪い別の親戚の所にいくって。

その親戚ともども、津波にのまれました。

どうして車を下ろしちゃったんだろう。
私のことを責めているだろうか。

今でも、夢なんじゃないかと思う。
自分の子供に励まされる時もある。
この子のために頑張ろう、と思うときもあるけど
でもふとしたときに思い出してしまうんです。



私は何も言えなかった。
正論も、励ましも、気休めすら。

ただ出来たことと言えば、一緒に涙を流したことだけ。

それは美談などでは決してない。
私はとてつもない無力感に支配されていた。

ここへ来る前に「わからなくてごめんなさい」と心で唱えた。
でもそんな思いを遙かに越えてきた。

もし自分だったら。
そういうことを考え出したら、胸が潰れてしまいそうだった。

でも自分だったらと思うことすらおこがましい。
それはあまりに安易な共感に過ぎないから。



話すだけで楽になるかもしれない。
私が最後につないだ望みはそこだけだった。

でもその人は、結局最後までスッキリすることはなかったようだった。

それはそうだろう。
何も、何一つ、解決はしないのだから。


生き残った人間が頑張らないといけないとわかっていても
辛くて、悲しくて、頑張れないのだと思う。

こういう時に、援助に来た自分たちが、かわりに頑張る。

頑張れたかな…。
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